天使の息子がひとりいます。

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天使の息子がひとりいます。

2016年3月、最愛の息子は1歳9ヶ月で突然この世を去りました。それまでと、それから。いろんな思いを綴ります。

誕生日おめでとう

ぽんちゃんは今日で3歳になりました。

 

お空でケーキを食べているかしら。

もう歩けるようにはなってるよね。

走るのも上手になったかな?

おしゃべりもきっとたくさんしてるね。

ぱ、じゃなくて、アンパンマンって言えるようになったかな。

おかあさんて、そろそろ呼んでくれたかな・・・

 

あなたの弟はもうすぐ四ヶ月、

今おっぱいを飲み終わって膝の上で眠っています。

きっとぽんちゃんがおかあさんのお腹に送り込んでくれたんだと思ってる。

命をつないでくれてありがとう。

 

お誕生日おめでとう。

ぽんちゃんの匂い

GWが終わりましたね。

我が家はカレンダー通りの休みだった夫と、

結婚記念日にランチに行ったり夫の実家へ行ったり、

あとはのんびりいつも通りの日を過ごしていました。

次男は二回目の予防接種後に少し熱を出したものの、

すくすく元気に育っています。

 

節句には今年も兜を出して飾りました。

去年は切ない思いで出した兜飾り。

今年は次男の名前の入った旗を立てて、

兄弟二人のお節句を祝いました。

 

それを片付けて、なんとなく、本当になんとなく、

長男のものを少し片付けようと思い立ちました。

スキンケアや皮膚科の薬など、

毎日使うものを入れたお世話ボックスが

今までどうしても片付けられなかったんです。

次男をバウンサーに座らせてその前で、

一年以上ぶりに箱を開けました。

 

一番上に、長男の服がありました。

忘れてた。

お風呂上がりにパジャマに着替えたときに倒れたから、

そのときの服は救命措置のために切られてしまって、

それは辛すぎるので即日処分したんです。

でも当日着ていた服を洗わないでとっておいたんだった。

病院から夫婦だけで帰ってきて、

長男の匂いがなくなるのが嫌で、

とっておいたんだった。

 

小さな服を広げて、ひさしぶりに号泣しました。

それを次男はおててをしゃぶりながら不思議そうに見ていました。

あの子の匂いは・・・

ぽんちゃんの匂いは、もうしませんでした。

 

ひとしきり泣いて、次男を抱きしめて、

確かにここにある匂いを吸い込み、

その服を洗濯かごに入れました。

弟が着るからね。貸してね、ぽんちゃん。

使いかけの薬や保湿剤を捨てて、

まだ新品で期限が先の保湿剤を次男のお世話ボックスに入れ、

あっという間に片付けは終わりました。

 

傷口にできたかさぶたが剥がされたような、

それでも少しだけ前へ進めた気がする一日でした。

宝物

長男の一周忌を過ぎたら気が抜けてしまって。

育児に忙しいのもあって、なかなかブログを書けずにいました。

 

次男がいい子で本当に可愛くて、

毎日毎日宝物だと言い続けています。

おかあさんより先にいなくならないでと

心の中で付け加えながら・・・

 

そして次男を見ていると、

長男との日々は本当に宝物だったんだと

感じられるようになってきました。

宝物を残してくれてとても嬉しいです

 

わたしと夫の会話には相変わらず自然に長男が出てきます。

亡くして悲しいとか、そういう話はほとんどしません。

それはあまりにも当たり前のことだから。

ぽんちゃんが何ヵ月のとき、こんな感じだったねとか、

あの子ぽんちゃんと同じくらいだろうけどもう走ってるね!とか、

子育てしてる夫婦の普通の会話です。

当時は気付かなかったけれど、

そんな話ができる思い出の詰まった一年と約十ヶ月は

本当に本当にキラキラ輝いていたんだ。

 

長男を亡くしてすぐの絶望の中で思ったことがあります。

この一年十ヶ月は何だったのだろう。

いったい何のためにこの子を産んで育てたのだろう。

意味がなかったんじゃないか?

わたしの人生も、意味なんてなかったんだ。

そんなことを思いました。

 

でもそう思ってすぐに、

どんなに意味がなかったとしても、

産まなければよかったとか、無駄だったとか、

そんなことは絶対にない。

絶対に絶対にそんなふうに思えない。

だから、いいんだ。

人生って、生きてる時間のことだけじゃないんだ。

そんなふうにも、思いました。

 

長男に会いたくて泣く日々はきっと、

ずっとずっと続くのでしょう。

でも心の中の宝物と、今を生きている宝物、

全部大事に抱えて生きていきたいです。

とても難しいことだけれども。

長男を知らない人

次男を抱っこして散歩に出ることも増えてきました。

前から通っているパン屋さんの奥さんは、

「お兄ちゃんに似てるね、可愛いね」

そう言ってくれます。

長男を知っている人。数少ない人。

一時保育で利用していた保育園にも、

長男を知っている人がいる。

 

でもこれから出会う人は長男の存在を知りません。

住民票でも見ない限り、

次男次男であることなんてわかりません。

療育の開始直前に天国へ行ってしまったし、

歩けなくて公園にも行かなかったから、

長男にはお友達やママ友もいません。

これからわたしや次男が付き合っていくのは、

長男を知らない人ばかりです。

それがとても寂しい。

でも長男のことをいちいち説明したら

相手の人もなんて言ったらいいかわからないでしょう。

そのこともとても寂しくて胸が苦しい。

 

この気持ちをわかってくれる人とだけ話していたくなります。

でも、そうとばかり言っていられません。

世の中はこんな経験をした人の方が少ないのたから。

 

いなくなったら終わりではなく、

一生「不在」と付き合っていくんです。

長男の不在と、長男を知らない人。

付き合い方は時間が教えてくれるでしょうか・・・

発達の違い

次男は今日で二ヶ月になりました。

よく飲み、よく眠り、

ぷくぷくと太って見た目は長男そっくり。

とても可愛い、癒しの存在です。

 

そしてタイトルのように、

良性筋緊張低下でシャフリングベビーだった長男と、

なんだか次男はもう違うのです。

わたしにとって長男は初めての子どもだったから、

気付かなかったことがたくさんあった、

そのことに今、気付いています。

 

例えば、たて抱っこ。

次男はたて抱っこが大好きで、

抱っこすればキョロキョロと首を動かしてご機嫌、

ソファにゆったり座って胸の上で抱けば、

しょっちゅうそのまま眠ってしまいます。

この頃の長男にはたて抱っこ、全くしていませんでした。

そんなの赤ちゃんの好みじゃないの、

と読んでいる方は考えると思います。

確かに、好みはあるでしょう。

でも、長男にはたて抱っこをしようと思うことすらなかった。

ぐにゃぐにゃで、とても抱きづらかったからです。

二ヶ月になったところですから、

当然まだ次男も首は座っていません。

これは経験がないとわからないと思うのですが、

首や腰が座っていなくても、逆に座っていても、

体幹が違うというか、もう抱き心地が全然違うんです。

次男は一ヶ月半頃から、ごく短時間で気を付けていれば、

片手で抱っこできます。

例えば宅配便くらい受けとることができます。

長男を育てている頃、抱っこしながらごはんを食べるとか、

宅配便を受けとるとか、全く意味がわからなかった。

今となれば、できなかったからわからなかったんだなぁ、

そう思います。

 

今日は初めての予防接種に行きましたが、

長男のときは腕に打つのに片手で支えて

膝に乗せておくのが大変だったのに、

次男はひょいっと簡単にできました。

長男を育てていたとき、他のお母さんを見て、

簡単に抱っこしたり支えているのをすごいと感じ、

わたしはすごく不器用なんだと思っていましたが・・・

どうやら違ったみたいです。

生まれる順番が逆だったら、

いろいろわかったのかもしれません。

 

でもぽんちゃんが教えてくれたこと、

ぽんちゃんが柔らかくゆるめてくれた産道を通って

弟がするりと生まれてくれたこと、

決して無駄にならないよね。

これからもあなたを育てた経験を糧に、

おかあさん頑張ります。

命日、あの日

去年の今頃は、まだ長男はいました。

いましたと言えなくなる時間が、今日来る。

今夜、言えなくなります。

 

どうしようもなく悲しくて、

次男を抱っこしながら涙ぐむと、

なぜか胸が張って母乳が出てきます。

今のわたしの身体は、長男を想うことを、

赤ちゃんのことを考えることだととらえるのかな。

それでもいいや。

まだ少し飲んでたもんね。

次男を通して、今日のおっぱいはぽんちゃんにもあげているんだ、きっと。

 

切ないなぁ。

一週間を切って

今日は一周忌法要。

世間は震災のニュースで一色だ。

 

でもそんなことより、来週の命日が怖い。

震災すら「そんなこと」になってしまう。

被災者の方ごめんなさい。

 

17日になったら、

去年の今頃は生きてた、

今頃は何してた、

今頃はごはん食べてた・・・

数分おきにきっと考える。

次男がいるから耐えられるかな。

一人だったら耐えられない。

 

いや、こういう言い方は正確じゃない。

一人だったら今よりずっと耐え難い辛さだ。

それでも生きなくてはいけないけど、

それを放棄したくなるほどの辛さだ・・・

 

皮膚の内側がザワザワしてくる。

不安が込み上げてくる。

夢でもいいからあの子に会いたい。