天使の息子がひとりいます。

天使の息子がひとりいます。

2016年3月、最愛の息子は1歳9ヶ月で突然この世を去りました。それまでと、それから。いろんな思いを綴ります。

次男検査結果

なんだか空気が秋めいてきましたね。

カラッと乾いた風が気持ちいい、抱っこひもでお散歩しても汗だくにならない季節を待っていました!

 

さて、前回の記事をアップしてから次男の検査入院があり、病院でわたしは36歳の誕生日を迎え、そして先日検査結果を聞いてきました。

結果は異常なし。

血液検査、CT、MRI、すべて問題ないそうです。

 

ほっとしました。

夫もお互いの両親も、本当に喜んでいます。

でも正直、ああまた、発達がゆっくりなだけなのか、心配し続ける日々が始まるんだな。

そうも思いました。

 

次男はニコニコ笑い、気に入らないと怒り、きゃーっと楽しそうに声を出しています。

おすわりはだんだん安定してきて、倒れずに数分座っていられます。

寝返りする途中くらいまで体をねじって足を踏ん張り、

すごく不恰好に少しだけ前に進めるようになりました。

知らない人に話しかけられると、チラッと見て微笑み、恥ずかしそうに顔を隠します。

 

8ヶ月半。

たぶん今のところ、少しゆっくりさん、ただそれだけでしょう。

誰に相談してもそう言われると思います。

こんなにニコニコ可愛くて、なんの問題もないじゃない!と。

でもそのまま、一歳9ヶ月になっても歩かず発語もほぼなく指差しもできなかった、長男を知っているから。

知ってしまっているから、心配なんだよなぁ…

 

もちろん、抱っこしたときの体の感じも、何もかも口に入れようとする様子や動こうとする意志も、長男と次男は全然違います。

この子はごはんもよく食べるし、全体的に長男よりやる気があります(笑)

 

それでも、平均的な発達の子と比べたら少し違うから、かかりつけ医は心配してくれたわけで。

もう悩みが堂々巡りです。

今は普通に可愛がって過ごすしかないのもわかってるのに、心が焦ります。

はぁ〜

 

ぽんちゃんお願い、弟に一歳過ぎたら歩くように言って!

神頼み、お兄ちゃん頼み。

この子に明るい未来がありますように。

ただただ、それだけ。

次男のこと

現在7ヶ月半の次男

なんの心配もなく育っています…と言いたいところですが、

そうはいかないようで。

 

まずは3〜4ヶ月児検診で股関節の固さを指摘されました。

こちらは抱っこひもや抱っこの仕方を変えることで様子見。

 

そして両手の親指を握りしめたままにしていることにわたしが3ヶ月頃に気付き、

両家の親の「気にし過ぎ」コール(また!)を無視して受診したところ、

先天性握り拇指症の疑いで手の専門外科に紹介状が出されました。

幸いにも腱は柔らかく、動かすことも普通にできるので、

オモチャの持ち方に気をつけたりマッサージしたりしつつ、

数ヶ月おきの受診でこちらも様子見です。

 

しかも…

この子も低緊張のようだとわかりました。

首すわり、寝返りまでは順調でしたが腰が全くしっかりしてこず、

お兄ちゃんのこともあるので、かかりつけ医が心配して総合病院に紹介状を書いてくれたんです。

その初の受診が昨日だったのですが、診察を経て精密検査を受けることになりました。

血液検査、CT、MRIです。

理由は頭蓋骨早期融合症の疑い。

確かに次男は真ん中に筋が入っているようにでこっぱちです。

 

障がいがあるかもしれないのが悲しいのか、

長男と似た経過をたどって失うのが怖いのか、

普通の子育てが出来ないのがしんどいのか、

わかりませんが…

心が苦しくて、ザワザワします。

 

わたしと夫の組み合わせは、健常な子を授かるのが難しいのかもしれません。

まさか同じ低緊張まで出てくるなんて。

可愛い可愛いと、普通の心配だけして育てたかったけど、神様はもっと心配させるつもりのようです。

採血は済みましたが、それ以外の検査は来週。

なにかあるならちゃんと見つかってほしい。

見つかったところでなにも出来ないかもしれないけど、知らないよりはいい…

 

ただ、この子の明るい未来を祈るばかりです。

 

(追記)

低緊張だけでは決して「健常でない」わけではありません。

例えばシャフリングベビーは正常な発達のひとつです。

誤解を招くかもしれないと思い追記させていただきます。

子どものいる人生、子どものいない人生

日々に追われて更新が途絶えています。

その間にもたくさんの方にここに訪れていただいて、感謝しています。

 

次男は生後半年を過ぎ、間もなく7ヶ月を迎えます。

わたしは再び、子育てをしている。

奇跡です。

 

初めてお腹に命を宿してそれに気付いた日から、

子どものいる生活が始まります。

決して戻ることのない道。

わたしのように、産み育てた子どもを失った人も、

お腹の中で赤ちゃんを亡くした人も、

夫婦二人だけ残されても、

子どもがいなかった頃には戻れない。

 

ただ子どもがいなかったあの頃に戻れたら。

どんなにいいでしょう。

なかなか授かれず辛かったけど、

ただひたすら子どもを待ちわびた日々。

その頃はこんなことになるなんて思ってもいませんでした。

でも、それでも…

あの子の思い出がなかったことになるくらいなら、戻らなくていい。

この辛さは思い出と引き換えなんです。

 

人生ってほんとに…

自分では決められないことが多すぎますね。

そろそろ次男のことも書こうと思っています。

それでは、また。

次男近況

次男、すくすく育っています。

明日で5ヶ月。早いものです。

 

寝付きはいいのですが夜中よく起きます。

ひと月ほど前から添い寝トントンで寝られるようになりました。

昼間は絶賛かまってちゃんです。

最近覚えた寝返り、鋭意練習中ですが戻れないので、

しょっちゅうひっくり返しています。

おっぱいは片方飲んだらおしまい。

それでも成長曲線通りに真ん中を通って大きくなっています。

よだれがすごい。

あむー、うぶーとおしゃべり。

ま行とば行が出てくるようになりました。

Sassyのハンドタオルの刺繍の顔が大好きで話しかけています。

手足を絶えず動かしているので抱っこしづらいです(笑)

人と目を合わせてニコニコ、

コミュニケーションが取りたいんだなぁと感じます。

長男とは全然違う様子に、人間は本当に一人一人がオリジナルなんだなぁと思い知る日々です。

 

そんな次男ですが、体のことで心配なこともあります。

それはまた追って書こうと思います。

誕生日おめでとう

ぽんちゃんは今日で3歳になりました。

 

お空でケーキを食べているかしら。

もう歩けるようにはなってるよね。

走るのも上手になったかな?

おしゃべりもきっとたくさんしてるね。

ぱ、じゃなくて、アンパンマンって言えるようになったかな。

おかあさんて、そろそろ呼んでくれたかな・・・

 

あなたの弟はもうすぐ四ヶ月、

今おっぱいを飲み終わって膝の上で眠っています。

きっとぽんちゃんがおかあさんのお腹に送り込んでくれたんだと思ってる。

命をつないでくれてありがとう。

 

お誕生日おめでとう。

ぽんちゃんの匂い

GWが終わりましたね。

我が家はカレンダー通りの休みだった夫と、

結婚記念日にランチに行ったり夫の実家へ行ったり、

あとはのんびりいつも通りの日を過ごしていました。

次男は二回目の予防接種後に少し熱を出したものの、

すくすく元気に育っています。

 

節句には今年も兜を出して飾りました。

去年は切ない思いで出した兜飾り。

今年は次男の名前の入った旗を立てて、

兄弟二人のお節句を祝いました。

 

それを片付けて、なんとなく、本当になんとなく、

長男のものを少し片付けようと思い立ちました。

スキンケアや皮膚科の薬など、

毎日使うものを入れたお世話ボックスが

今までどうしても片付けられなかったんです。

次男をバウンサーに座らせてその前で、

一年以上ぶりに箱を開けました。

 

一番上に、長男の服がありました。

忘れてた。

お風呂上がりにパジャマに着替えたときに倒れたから、

そのときの服は救命措置のために切られてしまって、

それは辛すぎるので即日処分したんです。

でも当日着ていた服を洗わないでとっておいたんだった。

病院から夫婦だけで帰ってきて、

長男の匂いがなくなるのが嫌で、

とっておいたんだった。

 

小さな服を広げて、ひさしぶりに号泣しました。

それを次男はおててをしゃぶりながら不思議そうに見ていました。

あの子の匂いは・・・

ぽんちゃんの匂いは、もうしませんでした。

 

ひとしきり泣いて、次男を抱きしめて、

確かにここにある匂いを吸い込み、

その服を洗濯かごに入れました。

弟が着るからね。貸してね、ぽんちゃん。

使いかけの薬や保湿剤を捨てて、

まだ新品で期限が先の保湿剤を次男のお世話ボックスに入れ、

あっという間に片付けは終わりました。

 

傷口にできたかさぶたが剥がされたような、

それでも少しだけ前へ進めた気がする一日でした。

宝物

長男の一周忌を過ぎたら気が抜けてしまって。

育児に忙しいのもあって、なかなかブログを書けずにいました。

 

次男がいい子で本当に可愛くて、

毎日毎日宝物だと言い続けています。

おかあさんより先にいなくならないでと

心の中で付け加えながら・・・

 

そして次男を見ていると、

長男との日々は本当に宝物だったんだと

感じられるようになってきました。

宝物を残してくれてとても嬉しいです

 

わたしと夫の会話には相変わらず自然に長男が出てきます。

亡くして悲しいとか、そういう話はほとんどしません。

それはあまりにも当たり前のことだから。

ぽんちゃんが何ヵ月のとき、こんな感じだったねとか、

あの子ぽんちゃんと同じくらいだろうけどもう走ってるね!とか、

子育てしてる夫婦の普通の会話です。

当時は気付かなかったけれど、

そんな話ができる思い出の詰まった一年と約十ヶ月は

本当に本当にキラキラ輝いていたんだ。

 

長男を亡くしてすぐの絶望の中で思ったことがあります。

この一年十ヶ月は何だったのだろう。

いったい何のためにこの子を産んで育てたのだろう。

意味がなかったんじゃないか?

わたしの人生も、意味なんてなかったんだ。

そんなことを思いました。

 

でもそう思ってすぐに、

どんなに意味がなかったとしても、

産まなければよかったとか、無駄だったとか、

そんなことは絶対にない。

絶対に絶対にそんなふうに思えない。

だから、いいんだ。

人生って、生きてる時間のことだけじゃないんだ。

そんなふうにも、思いました。

 

長男に会いたくて泣く日々はきっと、

ずっとずっと続くのでしょう。

でも心の中の宝物と、今を生きている宝物、

全部大事に抱えて生きていきたいです。

とても難しいことだけれども。