罪悪感
息子はわたしの目の前で亡くなった。
息子のそばにはわたししかいなかった。
助けてあげられるとしたら、わたしだけだった。
わたしが判断を間違えた。
絶対に間違ってはいけないところで間違えた。
わたしにはきっとできることがあった。
でも何もできなかった。
何もわかっていなかった。
仕方ないでは済まされない。
誰もわたしを責めない。
例えば夫がわたしの立場だったらわたしも責めない。
責めたって仕方がない。
自分にだって正しい判断ができたかわからないから。
いちばん悲しんでいるのは本人なのだから。
だからわたしはわたしを責める。
ごめんね、ごめんね。
おかあさんが役立たずだったから、ごめんね。
おかあさんがあんなにバカじゃなかったら、
おかあさんがもっとちゃんとしてたら、
あなたは明日、二歳だった。