生まれた日のこと
ご覧いただきありがとうございます。
忘れたくない息子の思い出として、出産のことを書いてあります。
つらい方は読まないでくださいね。
二年前の今日、息子は生まれた。
49.5センチ、3205グラム。
生まれたのは午後2時過ぎだったから、今頃痛みで吐いてた頃かな・・・(笑)
朝の4時ごろにお腹の張りを感じて目を覚まし、
陣痛アプリではかるとちょうど10分間隔。
産院に電話するも初産のため、
もう少し痛くなってきたらまた連絡して、朝ごはん食べておいてね、
と言われその通りに。
その時点では「痛み」という感じではなく、ただ定期的にお腹が張る感じ。
ごはんを食べるのも余裕、なんでもできる。
写真を撮ったりして、夫とついに今日か・・・と震える。
そうこうしているうちに、ちょろ、っと何か液体が出るのを感じた。
あれ?尿漏れ?
でも妊娠期間一度も尿漏れをしたことがなかった。
じゃあ破水?
あわててトイレに行ってナプキンをつける。
匂い、色、量、いろいろチェックしたけどわからない。
産院に電話をしてその通りに伝えると、「では来てください」。
タクシーで5分の産院へ向かう。
この時点でもまだ、張りが来たときにイテテ・・・というくらい。8:00過ぎ。
産院に着くとすぐに助産師さんのチェックを受け、
破水であること、この時点から入院になること、
まだ子宮口は1センチであることが告げられ、
部屋に荷物を置き、着替えをし、陣痛室へ。
さあ戦いの始まり。あっという間に痛みが強くなっていく。
ここから全開になって分娩室に入るまで、
痛みで何度も吐いたことと、陣痛のたび「あああああ!」と口から叫びが出ること、
いきみが止められなくて辛かったことしか、覚えていない。
破水していたから、いきなり陣痛マックスだったのだと思う。
トイレもできなくて導尿されたし、
テニスボールでお尻を押すとか楽な姿勢とか、
そんなものはどうにもやりようもなかった。
まあそういう人もいるし場合もあるよね。
その代わり、分娩室に入って思いっきりいきみ始めてからは、
疲れたけどどこも痛くなかったし辛くなかった。
急に理性を取り戻して夫としっかりしゃべり始め、
陣痛の波が来ることを助産師さんに伝えてからいきみ、合間に水も飲んだ。
自分の足の間に挟まっている息子の頭も触った。
髪の毛の感触。ほんとにここにいるんだと思った。
一時間いきみ続けて無事お腹から出てきた息子は大きく元気で、
胸に乗せてもらうと重かった。
臨月から会陰マッサージをしっかりしていたのに、
息子の頭が大きくて結局切れてしまい、
それでも縫われながら痛みも感じず「胎盤見せてください」なんて頼み、
余裕だねと笑われた。10時間の安産。
少し休んで自分の足で歩いて病室に戻り、
お義母さんが持ってきてくれたイチゴを食べた。
夫もみんなも嬉しそう。
初めての子だし、どちらにとっても初孫なのだ。
わたしは喜ぶ余裕がなくて、ただただ安心した。
そしてただただ息子を見つめた。
まるでお猿さんだ。可愛い。
面会時間が終わり、最後まで残っていた夫が帰ると、
「なんて大変なことをしちゃったんだろう・・・」
「これから一生休みなくお世話と心配が続くんだ」
「どうしようどうしよう」
そんなことを考えてた。
マタニティブルーってやつだ。
産後の興奮もあり眠れなくて、熱も出ていたので、
自分が自分じゃないみたいだった。
でも今のわたしから言わせてもらうとね、
大丈夫、幸せだったよ。
二年前の今日、生まれてきてくれてありがとう。