天使の息子がひとりいます。

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天使の息子がひとりいます。

2016年3月、最愛の息子は1歳9ヶ月で突然この世を去りました。それまでと、それから。いろんな思いを綴ります。

生まれた日のこと

ご覧いただきありがとうございます。

忘れたくない息子の思い出として、出産のことを書いてあります。

つらい方は読まないでくださいね。

 

 

 

 

 

二年前の今日、息子は生まれた。

49.5センチ、3205グラム。

生まれたのは午後2時過ぎだったから、今頃痛みで吐いてた頃かな・・・(笑)

 

朝の4時ごろにお腹の張りを感じて目を覚まし、

陣痛アプリではかるとちょうど10分間隔。

産院に電話するも初産のため、

もう少し痛くなってきたらまた連絡して、朝ごはん食べておいてね、

と言われその通りに。

その時点では「痛み」という感じではなく、ただ定期的にお腹が張る感じ。

ごはんを食べるのも余裕、なんでもできる。

写真を撮ったりして、夫とついに今日か・・・と震える。

 

そうこうしているうちに、ちょろ、っと何か液体が出るのを感じた。

あれ?尿漏れ?

でも妊娠期間一度も尿漏れをしたことがなかった。

じゃあ破水?

あわててトイレに行ってナプキンをつける。

匂い、色、量、いろいろチェックしたけどわからない。

産院に電話をしてその通りに伝えると、「では来てください」。

タクシーで5分の産院へ向かう。

この時点でもまだ、張りが来たときにイテテ・・・というくらい。8:00過ぎ。

 

産院に着くとすぐに助産師さんのチェックを受け、

破水であること、この時点から入院になること、

まだ子宮口は1センチであることが告げられ、

部屋に荷物を置き、着替えをし、陣痛室へ。

 

さあ戦いの始まり。あっという間に痛みが強くなっていく。

ここから全開になって分娩室に入るまで、

痛みで何度も吐いたことと、陣痛のたび「あああああ!」と口から叫びが出ること、

いきみが止められなくて辛かったことしか、覚えていない。

破水していたから、いきなり陣痛マックスだったのだと思う。

トイレもできなくて導尿されたし、

テニスボールでお尻を押すとか楽な姿勢とか、

そんなものはどうにもやりようもなかった。

まあそういう人もいるし場合もあるよね。

 

その代わり、分娩室に入って思いっきりいきみ始めてからは、

疲れたけどどこも痛くなかったし辛くなかった。

急に理性を取り戻して夫としっかりしゃべり始め、

陣痛の波が来ることを助産師さんに伝えてからいきみ、合間に水も飲んだ。

自分の足の間に挟まっている息子の頭も触った。

髪の毛の感触。ほんとにここにいるんだと思った。

 

一時間いきみ続けて無事お腹から出てきた息子は大きく元気で、

胸に乗せてもらうと重かった。

臨月から会陰マッサージをしっかりしていたのに、

息子の頭が大きくて結局切れてしまい、

それでも縫われながら痛みも感じず「胎盤見せてください」なんて頼み、

余裕だねと笑われた。10時間の安産。

 

少し休んで自分の足で歩いて病室に戻り、

お義母さんが持ってきてくれたイチゴを食べた。

夫もみんなも嬉しそう。

初めての子だし、どちらにとっても初孫なのだ。

わたしは喜ぶ余裕がなくて、ただただ安心した。

そしてただただ息子を見つめた。

まるでお猿さんだ。可愛い。

 

面会時間が終わり、最後まで残っていた夫が帰ると、

「なんて大変なことをしちゃったんだろう・・・」

「これから一生休みなくお世話と心配が続くんだ」

「どうしようどうしよう」

そんなことを考えてた。

マタニティブルーってやつだ。

産後の興奮もあり眠れなくて、熱も出ていたので、

自分が自分じゃないみたいだった。

 でも今のわたしから言わせてもらうとね、

大丈夫、幸せだったよ。

 

二年前の今日、生まれてきてくれてありがとう。