2歳の誕生日
今日は息子の誕生日。
義母と義祖母がお線香をあげに来てくれた。
ちゃきちゃき世話焼きなお義母さんと、優しいおばあちゃん。
ケーキはわたしが注文してしまったから、
果物を持ってきてくれた。
アンパンマンに囲まれた息子のコーナーに、
桃とチェリーがたくさん並んだ。
もう何度見たかわからないアルバムを見ながら息子の話をする。
時々涙ぐみながらの、思い出話。
可愛いねぇ、可愛いねぇ。
わたしたちの口からその言葉ばかり出る。
だって本当に可愛いんだ。
世界中の人に言ってまわりたいくらい可愛いんだ。
それからケーキを受け取りに行った。
名前の入ったプレートの乗ったショートケーキ。
ろうそくを二本入れてもらって、大事に持って帰る。
その途中家の近くで、同じマンションの人を見かけた。
家に向かっているところらしく、子どもを連れている。
いちばん下の子は息子より3~4ヶ月下で、
よくエレベーターや近所で一緒になった。
息子が亡くなってわたしの生活時間帯が変わったため、
最近はほとんど会うことがなかった。
夕方、わたし一人、ホールケーキの箱を持って・・・
「お子さんは?」絶対聞かれる。
息子のことを言うチャンスかな、とも思った。
でも、
死んだ息子の誕生日に、彼のためのケーキを持って、
もう息子とほとんど同じ月齢になった子を連れたその人と、
どうしても顔を合わせられなかった。
伝えるところを想像すると手が震えた。
逃げるように別の玄関から入り、
エレベーターに乗り込むと「閉」のボタンを叩いた。
帰って息子にただいまを言い、そっと泣いた。
このブログで息子のことをなんと呼ぼうかな。
ずっと考えていたのだけど・・・
お腹の中にいたときに呼んでいた名前にしようかな。
そうしよう。
ぽんちゃん。
お誕生日おめでとう。
このブログをご覧になって、ここまで読んでくれてありがとうございます。
もしよかったら、息子に、おめでとうを言ってやってください。
心の中でももちろんいいです。
きっとニコニコ笑って喜ぶと思います。