天使の息子がひとりいます。

天使の息子がひとりいます。

2016年3月、最愛の息子は1歳9ヶ月で突然この世を去りました。それまでと、それから。いろんな思いを綴ります。

息子を妊娠するまでのこと①

結婚して三年目、二人でじゅうぶん遊んだし、そろそろ子どもが欲しいね。

でもわたしかなりの生理不順だし、たぶんすんなりとはできないと思う。

少ししてできなかったら、病院に行こうよ。

 

そんな感じでわたしたち夫婦は赤ちゃんを待つ日々を始めました。

わたしの生理不順は筋金入りで、

生理が始まってからこの方、まともな周期で来たことがありませんでした。

そのため、自分の意思で婦人科にかかるようになってからはずっと、

ピルを飲んでいました。

婦人科でいろいろな種類のピルを試し、

合うものがわかってからは個人輸入サイトを使い、

自己責任かつ自由で気楽なピルライフ。

わたしの卵巣は長いことお休み状態だったわけです。

でも、生理周期を整えるためにピルを何周期か飲んで、

体にリズムを覚えさせるという治療があるように、

やめたらいい感じの周期で生理が来て、

早いとこ妊娠できたりしないかなぁ?なんて思いも少しはありました。

 

しかし人生そううまくはいきません。

基礎体温を測るもガタガタ、生理周期もバラバラ。

こりゃあだめだと、とりあえず近所のクリニックに相談するも、

先生は排卵誘発剤クロミッド)を出し、

基礎体温表を見て、そのうち妊娠すると思いますよ、と言うだけ。

飲むとそれなりに周期は整い、一応低温と高温に分かれはしたけれど、

三周期ほどかすりもせず・・・

うーん、他に原因があるのかも?と今度は、

不妊治療で割と有名なクリニックに足を運んだのが、30歳になる少し前でした。

 

そこでひと通りの検査をし、わかったのは、

わたしのホルモンのやる気のなさと、夫の精液のやる気のなさ!

わたしは飲み薬も注射もよく効き、通いさえすれば排卵できましたが、

男性側はなかなかできることが少ないですよね。

タイミングを数周期とったあと、人工授精を勧められ、二回やりました。

でも全部撃沈。

その間七ヶ月。近所のクリニックも含めて、全部で一年くらいです。

不妊治療を長年頑張っている方からすればなんてことない期間だと思いますが、

その頃のパート先に悪気なく「子どもは?まだ生まないの?」と聞いてくる方がいて、

毎周期6回も7回もクリニックに通って、

治療し始めてから生理痛が重くなって、

排卵日ばかり気にして夫にイライラして、

でも結果は出なくて疲れてしまったんです。

甘ちゃんですね。

それに、何が何でも子どもが欲しい!という思いより、

夫と二人で過ごす日々が楽しかった。

 

そこで治療を少しお休みしてフルタイムで仕事をすることにしました。