天使の息子がひとりいます。

天使の息子がひとりいます。

2016年3月、最愛の息子は1歳9ヶ月で突然この世を去りました。それまでと、それから。いろんな思いを綴ります。

日常の何もかもが息子につながる

今日、ひさしぶりにネットスーパーを使いました。

息子を連れて重いものを買うのが大変だから使っていたネットスーパー。

チャイムが鳴って玄関に受け取りに行くと、

息子も必ずついてきて商品を触っていたっけ。

大好きなアンパンマンのビスケットを頼んだ日は、

それだけ勝手に持って行って眺めていたっけ。

わたし一人で淡々と受け取りながら、

そのことが寂しくて寂しくて、ドアを閉めたら涙がこぼれました。

 

ハンドソープや洗剤を詰め替えるときも、

あれから詰め替えるのは二回目だなとか、

冷凍したお肉を使うときも、

これを冷凍したときは元気だったのにとか、

あの日が過ぎてからそんなことばかり。

 

服を着替えようとすれば、部屋着は授乳がしやすいもの、

クローゼットには、抱っこのときに邪魔にならなくて、

動きやすくて肌触りのいいシンプルなものばかりが入っている。

 

キッチンでほうれん草を切れば、

家族みんなで食べたグラタンが思い出されて泣き、

病院に行っては、

もう使われることのない息子のカルテを思う・・・

 

「同じくらいの子どもを見ると辛いでしょう」

そう気を使ってくれる人がいます。

でも、どうやら関係ありません。

何を見ても、何を聞いても、すべてが息子を思い出させます。

赤ちゃんでも幼稚園生でも大学生でも大人でもおじいさんでも、

みんな過去か未来の息子を思わせます。

変な話例えば居酒屋を見たって、

「行きたくても行けなかったのに、今は自由に行ける」

そのことで息子の不在を思います。

 

外に出て見る景色も、全部が息子を連想させる。

今はそれで悲しみがあふれて涙になるけれど、

きっとこれは素敵なことなんでしょうね。

思い出をたくさん残してくれたことに、

いつか感謝とあたたかい気持ちだけが浮かぶ日が来ますように。