天使の息子がひとりいます。

天使の息子がひとりいます。

2016年3月、最愛の息子は1歳9ヶ月で突然この世を去りました。それまでと、それから。いろんな思いを綴ります。

長男を知らない人

次男を抱っこして散歩に出ることも増えてきました。

前から通っているパン屋さんの奥さんは、

「お兄ちゃんに似てるね、可愛いね」

そう言ってくれます。

長男を知っている人。数少ない人。

一時保育で利用していた保育園にも、

長男を知っている人がいる。

 

でもこれから出会う人は長男の存在を知りません。

住民票でも見ない限り、

次男次男であることなんてわかりません。

療育の開始直前に天国へ行ってしまったし、

歩けなくて公園にも行かなかったから、

長男にはお友達やママ友もいません。

これからわたしや次男が付き合っていくのは、

長男を知らない人ばかりです。

それがとても寂しい。

でも長男のことをいちいち説明したら

相手の人もなんて言ったらいいかわからないでしょう。

そのこともとても寂しくて胸が苦しい。

 

この気持ちをわかってくれる人とだけ話していたくなります。

でも、そうとばかり言っていられません。

世の中はこんな経験をした人の方が少ないのたから。

 

いなくなったら終わりではなく、

一生「不在」と付き合っていくんです。

長男の不在と、長男を知らない人。

付き合い方は時間が教えてくれるでしょうか・・・