天使の息子がひとりいます。

天使の息子がひとりいます。

2016年3月、最愛の息子は1歳9ヶ月で突然この世を去りました。それまでと、それから。いろんな思いを綴ります。

兄の歳を超えて

おひさしぶりです。

次男は明日で1歳11ヶ月になります。

ぽんちゃんが亡くなったのが1歳10ヶ月になる直前だったので、

次男は兄の歳を追い抜いたわけです。

生まれたときにはもういなかったお兄ちゃんの、歳をさらに超えて…

この子の人生に兄の存在は刻まれないのだなぁと少し寂しくもなったりします。

 

もうひと月前になりますが、ぽんちゃんが亡くなった同じ歳になる日は、とても緊張しました。

ぽんちゃんが倒れた時間、救急車を呼んだ時間、病院で死亡宣告された時間、

全部時計で確認してしまいました。

宣告された時間は次男はもう寝ていたので、

寝室に確認しに行こうかとも思いましたが、

「どうせあと数時間したら入って一緒に寝るんだからいつも通りにしよう」

そう自分に言い聞かせて、つとめていつも通りを心がけました。

負けてはいけない、とらわれてはいけない、

もうあんなこと起こらないんだと…

そして、寝室に入れば次男の寝息が聞こえて、

朝は元気に起きて、

同じことは起こりませんでした。

あんなに安心したことはありません。

なんとなくとらわれていた、いちばん強い呪縛から解放された気がします。

 

ぽんちゃんが亡くなった日、倒れる少し前に夕飯で食べたメニューの組み合わせも、

そろそろ出せるかもしれません。

肉じゃがと、だし巻き卵と、納豆ごはん。忘れられない。

あれからどうしても、この3つを並べて出すことができなかったけど…

もう考えなくてもいいかな。