天使の息子がひとりいます。

天使の息子がひとりいます。

2016年3月、最愛の息子は1歳9ヶ月で突然この世を去りました。それまでと、それから。いろんな思いを綴ります。

息子はこんな子(発達のこと)

我が家の第一子長男、ぽんちゃんは2014年5月19日生まれ。

39週5日で大きく生まれ、よく飲み、よく泣き、よく眠る子。

 

裸族で過ごさざるを得ないほどおっぱいを飲んで、

6ヶ月で始めた離乳食は10ヶ月までまったく進まず、

おかげでほとんど離れられず母子一心同体・・・

たくさんごはんを食べるようになったのも一歳あたりから。

それでもおっぱいはやめず、だましだまし回数を減らして、

最後はようやく一日一回になった、甘えん坊さんでした。

 

体の方は首座り、寝返りまでは一般的なペースで発達したものの、

関節や筋肉がずっとくにゃくにゃと柔らかく、

抱っこがなかなか安定しませんでした。

わきの下にしっかり手を入れて抱き上げても、

肩が上がってしまったり。

片手で体のわきで抱っこできるようになったのは、

一歳くらいだと思います。

その後、友人の6ヶ月の赤ちゃんを抱っこしたとき、

あまりにもしっかりしていて抱きやすいのでびっくりしたくらいです。

おまけにぽんちゃんは体重はずっと成長曲線の上をいっていました。

重かった。

 

一歳直前に手をついて座ったまま後退する動きを始め、

小児発達専門医に診せたところ、

良性筋緊張低下(低緊張、つまり体が柔らかい)、

そしてシャフリングベビーと診断されました。

他に異常はみられないから、2歳までに歩くと思うよ、とのことでした。

シャフリングベビーとは、手と足を使ったはいはいをせず、

座った姿勢でお尻で移動する赤ちゃんのことを言います。

首座り→3ヶ月

寝返り→5ヶ月

お座り安定→9ヶ月

自力でお座り→10ヶ月

シャフリング→11ヶ月

はいはい→1歳2ヶ月

つかまり立ち→1歳4ヶ月

伝い歩き→1歳6ヶ月

(伝い歩きは本当に少ししかやらなくて、移動手段は基本はいはいでした)

 

何を隠そう、わたし自身がシャフリングベビーだったんですよね。

片膝立ててお尻でぴょんぴょんはねて、

それでも一歳前にすたすた歩いたそうです。

シャフリングは遺伝の要素が強いものだから、気にしてもしょうがない。

2歳になっても歩いてなかったら、また専門医に診てもらおうと思っていました。

 

とはいえ、心配するのがやっぱり親。

一歳半になっても言葉も出ない。

(結局1歳8ヶ月になったころに、アンパンマンを「ぱ」と言うようにはなったけど)

シャフリングの子は言葉が遅いとは聞くけど、

わたし自身はそんなことはなかった。

 

この子の発達の遅さは、何年かしたら追いつくものかもしれない。

でも、追いつかなかったら?

追いつかなかったと気付いたところから何か始めるより、

早めに動いた方がいいに決まってるし、自分を責めないで済む。

原因は精神遅滞かもしれない。

それは、ある程度の年齢にならないとわからない。

夫も全然心配してないし、双方の両親ものんきにしているけど、

悪い方の可能性に対応して無駄になったっていいじゃない。

第一子の男の子だから、なんて言い訳してないで、

できることはこの子の将来のためにやろう。

 

発達が遅くて健診に引っかかり始めたころから、

わたしはいろいろ調べて動き始めていました。

区から紹介されたわけでもないのに、

自ら療育センターへ連絡をし、面談をしてもらい、

待機組に入って月一回顔を出し、

4月から週二回のクラスへ通う権利をいただきました。

年度初めからしか入れないし、一歳半以上が対象なので、

いちばん早い入所のタイミングです。

自分グッジョブ!

しかも1歳クラスは最大で週二回なので、よく入れたなと思いました。

それだけ発達が遅いと判断されてるってことだな、とも思いました。

 

だけど、健康については心配していませんでした。

全然病気をしなかったから、ではありません。

3ヶ月のときにRSウイルスにかかったり、

(赤ちゃんにとってはインフルエンザより死亡率の高い病気です)

1歳2ヶ月のときに高熱で熱性けいれんを同じ日に二回やって入院したり、

(その後脳波検査をしましたが、異常はありませんでした)

1歳3ヶ月のときに胃腸風邪にかかり胃腸炎性けいれんを起こしたり、

いろいろあっても大丈夫だったから、です。

病気や風邪にかかるのは子どもなら当然のことですし、

普段とても元気で健康で、体や内臓の障害や奇形もない。

 

だから、突然死んでしまうなんて、

療育に通う未来が来ないなんて、

思ってもいませんでした。