天使の息子がひとりいます。

天使の息子がひとりいます。

2016年3月、最愛の息子は1歳9ヶ月で突然この世を去りました。それまでと、それから。いろんな思いを綴ります。

妊娠中のこと①

わたしのお腹に宿った息子は、順調に成長していきました。

見えないお腹の子のイメージは、ポンタカードのポンタ。
なんか、あんなふうにお腹がぽんぽこりんな子が、
お腹にいる気がしたんですよね。
それに、ぽんぽんってお腹を蹴ってくれる日を夢見て。
性別がわからない時期は、男でも女でもいいように、
ポンタに子をつけて、ポンタ子って呼んだりしていました。
そのうち分けて呼ぶのもめんどうになって(笑)、
名前はぽんちゃんになりました。
 
つわりの時期は腕を上げるのもしんどいほど体がだるかったですが、
時々仕事を休んだり遅刻したりしつつもなんとか乗り切りました。
ムカムカもあって食欲が落ち、でも吐いたのは一度だけ。
軽い方だったのではないかしら。
唐揚げとレモン系の炭酸ばかり欲しがって夫に驚かれたりしました。
だって食べたかったんだもん…
出血やその他異常もなく安定期へ突入です。
 
体調が良くなるとやはり、妊婦の例にもれず太ります。
つわりで落ちた三キロをあっという間に取り戻し、先生に注意を受けました。
取り戻しただけなんだからいいじゃない、なんて思っていましたが、
急に増えるのは良くないみたいですね。
それからは甘いものをできるだけ控え(やめない)、
お昼はコンビニならサラダとおにぎり一個。
普段からよく食べるので、お腹はすきましたががまんがまん。
夜はたんぱく質と野菜をたっぷり、炭水化物は控えめに。
そのかいあって体重増加も順調、
お腹のぽんちゃんはすくすく大きくなっていきます。
最初からずっと平均より大きめな胎児でした。
 
しかしトラブルゼロとはなかなかいかないもので。
血圧も低く、むくみも尿糖もずっとマイナスでしたが、
妊娠後期に受けた糖負荷試験で、妊娠糖尿病の疑いが・・・
健診でしばしばお世話になっていた頼れる女医さんが、
「数値はクリアしてるけど、ギリギリなんだよね~。
うーん、なんだか気になるから、きちんと検査してみようか」
とおっしゃるので、一もにもなく同意します。
 その後もう一度受けた糖負荷試験で、
下がっていくはずの血糖値が時間を追うごとに上がるという、
典型的な症状で、妊娠糖尿病と診断されました。
 
父方が糖尿病家系なので、
ショックではありましたがどこか納得していました。
わたしは10代後半の頃から低血糖になりやすくて、
お腹がすきすぎたり、あるいは食事を甘いものだけで済ませた少し後に、
手足がサーッと冷たくなり、冷や汗がどんどん出てきて、
心臓はドキドキ、頭はクラクラ目が回る・・・
よく大学の教室の隅っこで突っ伏したり、
デパートのベンチで座り込んだりしていました。
糖尿病とは違いますが、低血糖になりやすい、
つまりは血糖値の乱高下が起こりやすいので、
結果的にはそういう因子があるんだろうなぁと、
前々から思ってはいたのです。
 
予定日まで残り二ヶ月。
ここからは妊婦生活に血糖値のコントロールが加わりました。